20年程前に都内の古美術で購入しました長皿5客になります。 なかなか見られない絵付けが気に入りまして、高額でしたが一生物と連れ帰ってきました。 基本的には飾り棚で鑑賞しておりましたが、年に数回、大切なお客様のおもてなしに使っておりました。 なんと言っても四方窓長手の右手に大きく描かれた野菊。 雲を抜け咲き誇っており、とても生き生きと描かれてます。 中央に蝶々が舞い、左手奥に草原が広がっています。 この窓一つに凄い奥行きが詰まっています。 窓の装飾も豪華にされており、この皿のメインとなる絵付けと言っても良いのではないかと。 四方窓短手は一転。 意匠化された桐文様がとても見事。 花の表現が格別です。 脇は丸文、上に格子文で中央の桐文様の格が上げられております。 皿中央も意匠化された桐文様。 草花文様ですが、シンメトリーに仕上げられており、とても洗練されております。 四方窓に対して一回り控えめに描かれております。 実はこれがとても良いのです。 料理を置きますとちょうと絵が隠れまして、余白がとても料理を引き立てます。 飾るだけでも良いと思いますが、特別なハレの日に使って頂きたいです。 角はよく見られる面取りではなく、花弁仕上げになっており絵付とマッチしていますね。 細かく分析していきますと、とても昔の品とは思えない現代的なデザインですが、確りと江戸後期の年代物です。 大切に後世に繋げて行きたいですね。 確りと歪みあります。 目立った後傷はありませんが、釜傷は所々見られます。 画像にてご確認下さい。 サイズ 長手16.5センチ程 短手12.5センチ程 歪みがありますので、客により多少のバラツキあります。 こちらの品はお値引き交渉はお受け致しません。 大切にして頂ける方にお譲り致します。