前回の東京オリンピックの前年、1963年にキャノンが発売したハーフサイズカメラです。「ポケットからデミを出そう」をキャッチフレーズに、角のない手に馴染む機能美は、グッドデザイン賞を受賞しました。このデザインにおさめるため、ファインダーはプリズムとレンズを使った贅沢な実像式ファインダーが採用されています。一眼レフのように、闇の中に被写体が浮かび上がります。セレン光電池露出計は、明るさに敏感に反応し、安定しています。不安定な場合、作動しなくなる可能性があります。カメラ前面の絞りリングを回すと、絞り羽根が開閉します。フィルム感度を変えても、絞りリングを回すことで、フィルム感度がずれることはありません。初代デミは、フィルム感度と絞りが同じリングなので、経年変化で絞りを決める時、フィルム感度がずれることがよくあります。これが初代デミの特徴です。初代デミを購入される場合は、必ず確認された方がいいと思います。フィルム感度がずれると、撮影に支障をきたします。フィルム感度が固定されている場合は、問題ありません。フィルムを装填し、シャッターを押し、フィルムを巻き上げるとフィルムカウンターが作動し、巻き戻しも問題ありません。ファインダーは左下、縁に近いところに、あまり目立たないゴミが一つありますが、全体に曇りはありません。本体は、アルミ合金製で、背面下に小さな擦りキズがあり、底面にはネームシールの跡形があります。これら以外は当たりや凹みはなく、美品と言ってもいいのではないかと思います。キャノンデミは、本体の美しさと、ファインダーの美しさが命です。ヴィンテージとして、長く保有する価値はあると思います。フィルター、ストラップ、保管箱、使用説明書、ミニカタログコピー付きです。#cao demi #キャノン　デミ　#フィルムカメラ